ゲームのユーザーイベントにおける「救命処置」
こんにちは。ぬくぬくです。
最近ユーザーが主導して開かれるゲームのイベントが増え、その規模も大型化しています。
今回自分がスタッフとして参加したイベントで救急車の出動を伴う傷病者の発生があり、救急救命上のリスクについて感じたので書きました。
※筆者は医療従事者ではないので不適切な部分や誤解を招く部分がありましたらコメントなどでご指摘お願いします
目次
ユーザーイベントに潜むリスク
- スタッフ側は参加者の個人情報を知らない
→家族に連絡が取れず、治療に必要な救急救命情報(※)が入手できない
※血液型、持病の有無、担当医、緊急連絡先など
- イベントは基本的に土日開催
→傷病者のかかりつけの病院と連絡が取れないことが多い
- そもそもユーザーイベントの運営側は傷病者の発生を想定していない場合が多い
→緊急時の対応に遅れが生じる
スタッフ側の対応
【対象者の状態が曖昧な場合】
- 救急相談センター(#7119 )に電話
実際にはいきなり意識を失う方は少なく、段階的に体調を崩す方が多い。
→本人は自分の力で帰ろうとする
緊急度と重症度を判断できる人間がいない場合、スタッフは必要な処置が判断できない状態に陥ることが多い
(例:休ませる or 近場の病院 or 救急車)
救急相談センター(#7119 )に電話すると救急車を呼ぶ必要があるのか否かや、近場で空いている病院など、24時間年中無休で相談にのってくれる。
※9/27追記
クロマキバレットさんにコメントで教えていただいたアプリ「Q助」
消防庁が発行した緊急度の判断を補助するアプリです。
誰でも手軽かつ直感的に使えるので初期対応時の参考に。
ダウンロードはこちらから↓
全国版救急受診アプリ (愛称「Q助」) | 救急車の適正利用 | 総務省消防庁
【明らかに反応(意識)の無い場合】
以下を分担して行う
- 救急車を手配
119に電話
- AEDを探す
ある程度大型の施設だと会場受付に設置されていることがほとんど。無い場合は下記URLから探す
AEDは作動させればガイドが流れ、電気ショックの必要があるかも診断してくれる。
いざ探すと意外に見つからないので事前の場所確認がベスト
- 意識不明者への救命処置
下記URLを参照
一次救命処置の手順|講習の内容について|救急法等の講習|活動内容・実績を知る|日本赤十字社
予備人員があれば救急車到着までに↓
- 意識不明者の手荷物を探す
常備薬や緊急連絡先の情報が見つかることがある
- 意識不明者の知り合いを探す
意識不明者の体調や持病について知っている人がいることがある
事前にできること
- 緊急時の対応責任者を決めておく
上記の内容を分担して適切に行えるようにしておく
- AEDの位置を把握しておく
- 緊急度判断補助アプリなどをDLしておく
全国版救急受診アプリ (愛称「Q助」) | 救急車の適正利用 | 総務省消防庁
最後に
ここまでスタッフ側の動きについて色々書きましたが、実際のところ健康リスクを抱えた参加者の方が自分で危機管理するのが一番近道かと思います。
持病持ちの人は緊急連絡先や医療情報を持ち歩こうね。