ぬくぬくの書庫

オフレポやユーザー大会についてあれこれ書いていきます。Twitter:@Esounanda

「スマ花」精神と大会運営 自律するスマブラ勢

 

はじめに

スマブラ界隈では有名なツイートであるスマ花。

 

度々ネタ扱いされますが、改めて見てみるとここにはスマブラ勢が持つ精神性が鮮明に現れているように思います。


注目すべきなのは、ここでなんちゃんがスマブラを「人生の花」に例え、自分の行動の原理にしているところです。


では花の持つ価値とはいったい何でしょうか?


実際問題、果実は食べることができますが花はそれ自体が何かの道具になったり道具として役に立つわけではありません。


人が花に価値を見出したのであれば、それは他の何かのために役に立つという価値ではなく、ただ咲くだけの花そのものの価値であるはずです。


一般社会において「役に立たない」スマブラに対して、人が競技としての価値を見出す時、その人は生産的な物に価値があるとする一般社会の価値観から独立しているのです。


「スマ花」に現れるのは個人が「意味があるかどうか」という一般社会の価値基準から離れ、それ自体に価値を見出す自律の精神、そして、それらへの素直な欲求を自身の行動の原理にするあり方です。


自分はこれらの自律の精神がスマブラ界隈の根底を支える精神的な逞しさの根源であり、残すべき精神性であると考えています。

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自律とは何か


そもそも自律という考え方とはどういうものでしょうか。


19世紀後半、ドイツの哲学者ニーチェは「神は死んだ」と説きました。


当時の情勢といえば科学が発達し、キリスト教の神のような絶対的な存在をもはや盲信できなくなってきた時代です。


そのような時代においてニーチェが求めたのは、人間が自らを統治し、自らの従うルールや価値基準を自らに与えるあり方です。


ニーチェは、人間の自然な感情や欲望を否定するキリスト教の清貧、禁欲主義的な教義に思考停止で従って生きるような姿勢が、人間本来の生きる力を弱めるのだと主張し、そのような人々に対して「自分自身の主人たれ」と求めたのです。


ニーチェの示す弱者とは、価値の基準をいつも外側に求めてしまうような人であり、対して強者とは、価値の基準や良し悪しについての判断を自分で行える人のことを指しているのです。

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スマブラ界隈の歴史


スマブラ界隈成立の歴史を振り返ると、上記の19世紀ヨーロッパの状況と似通っている点があります。


それは絶対的な価値観の提供者が不在だったという点です。


スマブラ界隈は本来コミュニティにおいて絶対の存在になるであろう公式の大会、あるいは企業が主催の大会が長年ありませんでした。


そんな中、「アイテム無し1on1」というある意味異端なルールに競技としての価値を見出した人間たちが、自ら大会を開き始めました。


イベンターでも何でもない在野の人間達が集まって会場を取り、皆で倉庫から台車でモニターを運び、トーナメントを開き、試合を配信するという極めて泥臭い世界です。


自分はこのような環境と歴史が「大会とは自分達自身で作っていくものだ」という精神と、雑な物を許容する雰囲気を生み、それらがスマブラ界隈の発達の下地になったのだと考えます。


スマブラ界隈は任天堂がeSports的な公式大会に力を入れればもっと発達するのではないか」という意見が時折見られます。


しかしこのような精神的な文化の醸成という点に注目すれば、公式大会という絶対の価値観の提供者が不在の環境であったからこそ、スマブラ界隈には自律して価値を決める文化と、それらを個人の欲求で形にする創造の文化が育ったのだと考えることができるのではないでしょうか。

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界隈と大会運営


この記事で主張したいのは、ユーザー主催の大会はスマブラ勢本来の精神を大会や界隈に残しながら運営していくことが重要ではないかということです。


個人的に、スマブラ界隈とはオフ大会の持つコミュニティを統合する機能が成長させたのだと考えていますが、もし大会自体のあり方が界隈に対して大きな影響を与えると考えるのであれば、そのあり方は界隈の人間一人一人のあり方に影響を及ぼす存在であるはずです。


現実に、大型大会の運営には参加者の人達全員の協力が必須ですし、大会運営はトーナメントの進行というだけではなくコミュニティのマネジメントという要素が多分に含まれています。


大会運営とは自分たちの属するコミュニティの人達にどうあってほしいか、あるいはお互いにどういう関係でありたいか、ということを長期的に考えていく必要があるということです。


そこで啓蒙したいのが「スマ花」に見るような自律の精神です。


様々な問題に対してコミュニティの人間ひとりひとりが自分の価値観や倫理に基づいて自律して判断するようになれば、大会運営だけでなくコミュニティ全体の様々な問題を円滑に解決したり、未然に抑制することができるのではないか、という考え方です。

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キャンセルカルチャーの抑制


例えばSNS上では事あるごとに「やらかした」人間を集団で晒し上げる、いわゆる炎上現象が散見されます。


例えば、事あるごとにルール違反者(とされる人間)に集団で制裁を与える界隈があったとして、それは果たして「自浄作用のある良いコミュニティ」と言えるでしょうか?


どんな粗も見逃さずに炎上させるようなキャンセルカルチャーは活動や議論の萎縮を生みますし、その中で新しいチャレンジをしようとする人間は生まれづらいです。


もしスマブラ界隈がそのような雰囲気になったとしたなら、それは界隈本来の不純物を許容する自由な雰囲気とは程遠い物であるはずです。


そもそもトラブルとは利害の関係者同士がルールや法律に則って対応して解決するべきであり、第三者への拡散は問題解決への本質的な方法ではありません。


思考を停止し、個人への制裁を優先する炎上という現象は、問題を解決しようとする姿勢ではなく安全地帯から他人を罰したいという低俗な欲求が原動力になった物です。


「叩きたい人」は「問題の解決」を行いませんし、他罰的思考とは自律の精神とは対極に存在するものです。


問題の段階にもよると思いますが、コミュニティの治安とは出る杭を打つような他律の行為ではなく、それぞれの倫理を基準にした自律によって抑制されていくのがより良いあり方ではないでしょうか。

 

自分で何かを意思決定しない人間は何か問題が起こった際にも「責める対象」を外に探します。


個人が他罰や他律に依存せず自分の判断基準を持ち、一つ一つのトラブルに対しても冷静に対応するようになれば、思考停止で暴走する魔女裁判は抑制されるはずです。

 

 

自身への評価


フォロワー数や配信の同時接続者数、特定のランキングの位置で自分たちの価値を決める人はどんなジャンルにも存在しますが、それは他者からの評価や数字など自分以外のものに自分の評価を委ねる弱い姿勢です。


自律した強い個人や集団とは自分達の価値を自分で決められる存在の事ですから、「他の何かと比べて勝っている」というような価値基準ではなく、自分達自身で決めた価値観を通じて自分たちの価値を測ることのできる存在であるはずです。


確かに数字で一つ一つの事をはっきりさせていくことは重要です。


しかし、数字自体はそれそのものの価値に直接結びつく物ではないはずです。


乱暴な例えですが、たとえば骨董品の鑑定番組に「家族の思い出のアルバム」を出品したとして、鑑定家はそれに値段を付けられるでしょうか?


特に「それ自体の価値」を追求する文化芸術には定まった正解など無いわけですから、一つの価値基準で決める必要はないはずです。


たとえ他者からの評価がなくとも、その人自身が見出した価値が達成されているなら自分達の価値を堂々と誇ることができるはずですし、そういった独立した価値観を持つ存在が増えることで、多様な個性が存在する環境が生まれていくのではないでしょうか。

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大会の大型化と消える自律への危惧


なぜ重ねて自律の精神を残すべきかと主張するかというと、それは意識的に形に残そうとしながら大会を運営しなければ薄まったり消えたりする場合があるからです。


自律の精神で作られた新しい存在も、それが大型化したり定着すれば、知らないうちに絶対的な存在、すなわち盲信の対象になり得ます。


大会も人数の規模が増えれば組織的な統制の必要性が高くなり、スタッフや参加者個人の自由が成約される場面も多くなります。


長期的なノウハウの蓄積で特定の運営方法に固執するようになれば、それもまた思考停止を生みます。


例えば、特定の方法に異様に拘る大会、上下関係が絶対な大会、ルールで雁字搦めにした大会というのがあった場合、その中でスタッフや参加者は自律しうるでしょうか?


自律の生まれる背景を考えると、それらは何らかの形での自由を前提にしたものです。


懸念するのは特定の存在の絶対化、ルールの厳格化が界隈の人間の自由を奪い、絶対的な存在への盲目的な追従と他律への依存を強くすることです。

 

既存の価値観から独立して革命的に作り上げたはずの存在が、知らずのうちにスマブラ勢本来の自律と主体的な独立の精神的文化を弱めるのならそれは本末転倒です。


大会や界隈に自律の精神を残していきたいのならば、自律の存在も他律への依存を生み出す存在に変わることがあるということに対して、自覚的になる必要があるのです。

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自律を尊重する運営


では自律と素直な欲求(スマ花の精神)を上手く残していく大型大会の運営とはどういったものでしょうか。


上にも書いたように、人に自律を促すならば何らかの自由の前提が必要になります。


すなわちここで明確に残したいのは個々人の自由度です。


そもそも、将棋の駒を動かすような絶対の命令を前提にする大会運営は、ユーザー大会において一番重要であるぞれぞれのモチベーション維持に悪影響を及ぼします。


スタッフそれぞれに意思決定の機会が無ければ長期的にはそれぞれの持つ当事者意識、地続きであるという感覚も減らしていきます。


そこで提案するのは、スタッフや参加者の個の尊重や自律を通じて組織の目的を実現していくという運営モデルです。


個人的には「公益のための自己犠牲」のような禁欲的な精神だけで魅力的な大会を作っていくことは難しいと考えています。


それよりかは、個人の欲求と自律(スマ花)を肯定し、そのエネルギーを前向きに運営に利用していくことがより良い大会への近道ではないでしょうか。

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トップダウンボトムアップ


具体的にはトップダウン主体ではなくボトムアップ主体の運営体制をすべきでないかという意見です。


即ち、トップの命令を末端が実行するという形態ではなく、全体のコンセプト(組織としてのやりたいこと)をトップダウン的に打ち出し、それに対して個人が実行案を提案したり、自らが実行者になっていくという体制です。

そこで求められるマネジメントとは、ひとりひとりが自由に使える白紙の部分を用意し、そこで生まれたものを大会のコンセプトとうまく統合してようなものです。


この体制のために必要なのは何が自分たちの大会の核の部分であるかというのを自覚し、どこが変えていけない部分なのかを理解することです。


参画者の自由度を確保する場合は、逆に変えてはいけない部分を正しく理解する事が必要ですし、その場合、ルールやコンセプトは参画者の行動を縛る物ではなく、逆に何をやっていいかを明瞭にするものだと考えられるのではないでしょうか。


自分達のコンセプトを明確にするために必要な事に関してはこちらhttps://smash-iroiro.hatenablog.com/entry/2021/12/20/010527:こちらの記事でも書いていますが、「本来やりたかった事とは何か」だとか「何のためにそれをやるのか」というのを掘り下げていく事です。


これらの問いで集団の核となる部分が浮き彫りになれば、個人が自由に活動する際に指標にするべき物が見えて来るはずです。

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おわりに


ここまで自律が大事だというのを重ねて主張しましたが、現実にはそれぞれの自律に任せているだけでは処理しきれない問題も多いかと思います。


問題が起こった時、そのフェーズによっては運営側がトップダウンで厳正な処理を行う必要があります。


大会運営においてスタッフや参加者全員が自律し好きなことをやり始めると、ゴミの処理のような自然と誰もやりたくないような創造性の無い仕事は溜まっていきます。


新規のスタッフに「自分で判断しろ」と突き放すだけでは混乱するだけでしょうから、周りからのフォローも必要になります。


「個人の自律の容認」と「ルールに対するお行儀の良さ」は反目する部分もあるでしょうから、参加者個人の倫理のあり方によってはコミュニティの治安が悪くなるリスクも抱える場合もあるかと思います。


ただ、個人それぞれが一個の主体として精神的に自律する存在であることは、こういったリスクよりもはるかに大きく、本質的な価値を持っているのではないかと自分は思っています。


とにかく言いたいのは自分の感じたこと、自分の出した答えを大事にしてほしいということです。


スマブラ界隈の生んだ「スマ花」の精神性とは、他の人が何と言おうと自分の目でそこに価値を見出すことです。


人が大会への参加申請時「私はロボットではありません」の欄にチェックを入れる時、確かにその人間は一個の主体として尊厳を持って自律しているのです。

大会運営の軸について

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こちらの記事は寝椅子さんの主催する「スマブラ Advent Calendar 2021」に参加させていただいた物です。参加させていただきありがとうございます!

他の方の記事はこちらから↓
https://adventar.org/calendars/6307adventar.org


初めに

あなたがもしスマブラSPの大会運営者ならご自分の大会を発展させる時に何を考えますか?

賞金や賞品を豪華にしますか?
人気のYouTuberを呼びますか?
大会の演出を豪華にしますか?

もし大会の発展を考えるなら継続して新しいことに挑戦し続けることは大事です。
しかし世の中のコンテンツの事例からすると、新しい事に挑戦する過程で変な方向に迷走する事例が無い訳ではないようです。

何かに対して研ぎ澄まされていたはずのコンテンツが大衆に迎合し鋭さを失いどこかで見たような物に変わってしまったり、自身が好きな事をやっていたはずの人間が過度な注目を浴びるようになり承認欲求を満たすこと自体が目的になってしまったり・・・

大会運営においても、何を軸にして成長を目指すのかというのが長期的にその大会の将来を左右しているように思います。

この記事はユーザー大会の運営側が大会を発展させようとする際に取るべきだと自分が考えている姿勢について書いた物です。

3つの評価軸 Having、Doing、Being

コーチングや心理学の分野では自己評価を以下の3つの軸で表現することがあります

Having(結果)
結果で評価する軸
報酬や他者からの評価が重視される
大会運営においては配信の視聴者数などを重視する姿勢

Doing(方法)
やり方にこだわる評価軸
実際の行動に価値を見出す
大会運営では大会の形式、会場、イベント内容を重視する姿勢

Being(あり方)
あり方にこだわる
価値観、存在意義
大会運営ではどのような大会でありたいかということを重視する姿勢
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Having、DoingではなくBeing

自分の主張は目先の結果や方法にこだわるのではなく、「どういった大会でありたいのか」というのを大事にしていくべきではないのかということです。

Having(結果)を重視する姿勢は他人からの評価などの外的要因に依存した状態です。
この状態の大会運営はアンケートの結果などにも左右されやすく、大会のコンセプトに反した参加者に人気の内容であっても盲目的に取り入れ、イベントの輪郭が曖昧になりがちです。

SNS等ではフォロワー数や再生数のような数値化された他者からの評価がそれの価値そのものと見られがちですが、本来その物の価値はその人自身が決定して良いはずです。
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一方Doing(方法)を重視する姿勢はやっている事にこだわるので本来の目的と手段が入れ替わりやすい状態です。
このような姿勢が長期に渡ると大会運営が過剰な様式美の世界になってしまう場合もあります。心理的柔軟性は失われ、様式から外れたものは出る杭を打たれる空気にも繋がります。

そもそも大会を取り巻く諸々の状況はゆっくりと変わっていくのが自然なのでその時の手法が永遠に最適解とは限らないのです。
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本来大会運営の手法は自由なはずです。カードゲームに例えれば単一の技術や運営手法は所詮カードの性能表にすぎず、重要なのは「何故そのカードを切ったのか」といったような判断基準、物の考え方、デッキのコンセプトのはずです。

思うに進むべき方向が分からずに闇雲に目先の利益だけを追い求めて成長を目指すのは目に映る情報だけを元に見知らぬ土地で旅をするようなものです。

目の前で変化する景色に惑わされずに進むべき方向性を保つためには常に一定の方向を指し示すコンパスのような物が集団の中に必要なのではないでしょうか?

誤解を招かないように言いますが単純な欲求で開催される大会に価値が無いと言いたい訳ではありません。
ユーザー大会はコミュニティに属する個人が欲求に基づいて開かれるのが大前提であり、それ自体に価値があります。

この記事で言いたいのは個人の動機とは別に組織の人格が持つBeing=「我々はどういった大会でありたいのか」という価値観を定めることで長期的に一貫性を保ったまま成長していくことができるのではないかということです。

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ジョジョの奇妙な冒険5部より

Beingへの抽象化とDoingへの具体化

大会運営に於けるBeingの追求とは大会コンセプトの設定です。

「我々は何を重視するのか」ということを俯瞰した視点で抽象化したい場合、やりたい事ややっている事に対して「なぜそれをするのか?」「それをやることで何が起こるのか?」
という問いで答えを出すことができます。

逆に「どういった大会でありたいのか」が決まっているなら「そのためにどうするべきか?」という問いでDoingの軸を具体化することができます。
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事例)篝火

恐縮ですが篝火を例にします。

初回「篝火#1」開催当時はオフ大会の代替としてオンライン又は招待制のイベントが開催されていましたが、我々は自分達がそのような大会を開くことに意義を見出せずにいました。

そこで「何故オフ大会はあれほど盛況だったのか」というのを模索した結果、「オフラインで開かれるオープントーナメント形式の大会が界隈の維持のために必要である」という結論に至りました。

結果大会に対して設定されたのが「コロナ禍でも界隈を維持させる大会でありたい」というコンセプトです。

初回の篝火はコロナ禍におけるオフ大会の開催方法の模索に労力の大半を費やしてしましたが、現在の篝火は初回の界隈の維持を目指したコンセプトから発展し、Beingの軸では「界隈におけるAuthenticity(ふさわしさ)を備え、未踏の規模・エンゲージメントに挑戦する大会」であることを目指しています。

結果、Doingへの具体化では

・誰でも参加可能な公正なオープン大会
・非日常性と身体的な一体感のある大会
・界隈の人間の創作活動の場となる大会
・特定の企業の意向が絡まない非営利の大会

などが主な方針になっています。
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スタッフが大会を通じて何かを産み出したいという志向の場合、大会運営の原動力は自分の感性や経験から新しい物を作り出すことへのモチベーションのはずです。

コンセプトを決めると「どういう方向性のことをやっていいのか」が他のスタッフからも分かりやすくなり、ユーザー大会の本来の姿たるボトムアップでスタッフそれぞれがやりたい事をやる雰囲気を維持しやすいように思います。



終わりに

ユーザー大会である以上大会を開催する理由は「楽しいから」や「最強を決めたい」といった理由で十分ですし、開催それ自体に価値があります。しかし大会の発展を目指した場合、個人とは別に組織としての人格を設定し「Being=何のために大会を開くのか」というのを見つめ直した上でそれを基に「Doing=そのために何をするのか」というのを決めることで、自分を見失うことなく大会を発展させていくことができるのではないでしょうか?


あなたの大会はいかがですか?
あなたが大会を開いている理由は何ですか?
その目的を達成するために何をするべきですか?

【スマブラSP】オフ大会という祭祀について

スマブラSP界隈は一般のユーザーにより開催される現実世界での大会、いわゆるオフ大会が活発であり、コロナ禍以前は大変な盛り上がりを見せていました。

公式とは全く関係なく開催されるこれらの大会、700人以上の規模のものは1~2ヶ月毎に定期開催され、平日大会なども含めると1ヶ月に全国合計で150件以上の大会が開かれ、全国のプレイヤー達を熱狂させてきました。

f:id:smash_nknk:20210311194735j:imageDarimoko撮影「ウメブラJM2019」 1024人参加

異様ともいえる盛り上がりを見せていたオフ大会ですが、これらの盛り上がりの要因は一体どこにあるのでしょうか。

スマブラはシリーズを通して人気がある作品ですが、プレイヤー人口が多さがこれらの大会の勃興の直接の原因なのでしょうか?

自分はコミュニティの成長が大きなオフ大会を生むのではなく、オフ大会の存在がスマブラ界隈というコミュニティを成長させ強化してきたのだと考えています。

このページでは宗教社会学の論を基にスマブラSPの競技文化には宗教的な要素があり、オフ大会はその中で祭祀としての役割を果たしている」と仮説立てて、オフ大会とコミュニティの発展について分析します。

これは競技文化の象徴とも言えるオフ大会の盛り上がりが、原始宗教における祭祀の熱狂と共通点を持つと考えたためです。

目次

宗教、祭祀とは何か

フランスの社会学者であったデュルケームは宗教という社会現象の持つ社会的な機能について分析しました。 

宗教には社会を構成する人々に一定の感情を与えたり、道徳的な規範を作り出すことで社会に秩序を与える潜在的な機能があると考えたのです。

その中で人間の持つ宗教の思想は認識する世界を「聖」「俗」という二領域に区別するのが特徴とされます。

「俗」は普段の日常生活であり労働の領域。

「聖」は非日常の領域。

俗の世界は現実の利害関係に支配されていますが、聖の領域は理想と理念の世界であり、禁忌という普段とは全く異なったルールによって俗の領域とは完全に分け隔てられています。

この聖の領域で行われる祭祀はその社会に属する人々の感情を内から活性化させ、普段とは違う熱狂的な行動を引き出し、お互いの結びつきを強化するのです。

デュルケームはこういった人々を社会に統合させ秩序をもたらす力が社会集団を維持するために不可欠であり、宗教とはそのために社会に利用されてきた社会現象であると説きました。

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バイキングの伝統的火祭り「ウップ・ヘリー・アー」

仮説

スマブラSPにおける競技文化は宗教としての形態を持っており、その中でオフ大会は祭祀としての役割を果たしていると考えます。

以下においてデュルケームが提唱した宗教の重要な要素とそれぞれの関係性を、競技文化を構成する諸要素にあてはめることで上の説を裏付けていきます。

教会は宗教における道徳的な社会集団。教会を構成する人々は共通した信仰を持っていることだけでお互いに結びついているとされます。これは競技シーンを構成する社会集団であるスマブラSP界隈」があたると考えます。

  • 信仰=競技に関する観念

信仰とは社会集団を構成する人々が共通して持つ観念。これは界隈を構成する諸個人それぞれの持っている「競技に対する価値観」があたります。

スマブラ界隈を構成する人々、大会に集まる人々はスタッフも含めて全員がスマブラSPのプレイヤーです。競技的に遊び、競技性を信じる観念がコミュニティを構成する人々を繋いでいると考えます。

  • 祭祀=オフ大会

周期的に訪れる非日常の場。社会に属する同質の人間達が集まり行われ、人々を社会集団に結びつける役割があります。

これは「オフ大会」があたると考えます。プレイヤーは皆普段はそれぞれに日常生活があり、大会は非日常的に開催されます。

  • 禁忌=競技と大会のルール

祭祀における日常生活とは異なったルールであり、俗と聖の領域を二分するものです。

これは「競技とオフ大会のルール」があたると考えます。大会においては日常社会の人間関係や権威、財力や学力は意味をなさず、純粋にスマブラの試合に勝利した者だけが次の試合に駒を進めます。

  • 聖物=トッププレイヤー

聖物とは社会の象徴であり、祭祀において人々の集団崇拝の対象となるものです。

これは「トッププレイヤー達」があたると考えます。オフ大会においてはトッププレイヤー達の試合が観客達の耳目を集め、熱狂が巻き起こります。

また、聖物は人に依存した存在だとされます。スマブラSPの競技性を信じる人間が存在しなければトッププレイヤーに価値が生まれないことからも聖物にはトッププレイヤーがあたると考えます。

 

仮説のまとめ

上記の主要な要素とその関係性が符合することから、スマブラSPにおける競技文化は宗教としての要素を持っており、その中でオフ大会は祭祀としての役割を果たしていると考えます。 

スマブラSP界隈はオフ大会という祭祀の持つ「人々を結び付け社会を統合する機能」により強化され成長した社会集団なのです。

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オフ大会「篝火」祭祀、祭祀としてのオフ大会がコンセプト

オフ大会の集合的沸騰現象

具体的にオフ大会はどのようにスマブラSP界隈を強化しているのでしょうか。

デュルケームは「集合的沸騰」という現象が祭祀の場で巻き起こるとしました。

祭祀の場では集まった同質な人々が集合的に同じ行動様式をとることで、それぞれの感情が空間を経て呼応し「集合的沸騰」と呼ばれる激しい興奮状態を引き起こすのです。

社会の象徴(聖物)に対する共同崇拝が生む「沸騰」という限界状態において個人と社会は明確な境界を失い、お互いの結びつきは強化されます。

オフ大会が祭祀であるならば、その熱狂の本質はこの集合的沸騰現象によるものと考えます。

大会に参加するまで今まで参加者それぞれが別々に持っていた観念、価値観は現実の世界に集まることで誰でも実際に目に触れ体験しうる堅固な物になります。

競技的な価値を信仰する人達が集まった祭祀の中でトッププレイヤー達はその信仰の象徴(聖物)となり、壇上の試合は観衆の意識を一点に集中させるのです。

参加者、視聴者達の間で感情のエネルギーは呼応し集合的沸騰状態を引き起こします。沸騰という限界状態の中で個人と社会の境界は失われ、大会参加者、配信の視聴者達は一体感の中で感情を内から活性化され、社会への帰属は強化されるのです。

オフ大会はスマブラSPの競技の場であると共に、コミュニティの保持、発展の観点からは上記の「集合的沸騰状態」を引き起こすことにより人々に精神的な活力を与え、界隈の裾野を広げ、お互いの結びつきを強化する役割を持っていると考えられるのです。

※参加者が界隈への結びつきが強い状態というのが大会を開く上でどんな利点があるかというのはアユハ氏の共同体感覚とゲームシーンの記事より

 

集合的沸騰の諸要素

ではオフ大会において上記の「集合的沸騰状態」を引き起こる主要な要素とはいったい何でしょうか。 

集合的沸騰が起こるとされる条件から以下の要素が重要だと捉え、それぞれをオフ大会の諸要素にあてはめていきます。

  • 集合

同じ空間に集まることにより感情のエネルギーは呼応し増大するとされます。

オフ大会においては、大会の模様が配信されることが通例となっており、これらのコンテンツによる集合の追体験がネット上の祭りという集合的沸騰現象に繋がってると考えます。

  • 共通の観念

祭りの中で集合的沸騰現象が起こるためには、単に人が集合しているだけでは不十分であり、集まった人間の間に凝縮されるべき観念が存在しなければならないとされます。宗教がなければ祭祀は存在しないことからも集団には共通して持つ観念、信仰が必要なのです。

上記の論証では信仰には「競技に対する価値観」を当てはめました。

大会のルールは参加者、視聴者の競技に対する観念を形にしたものであり、集まった人間達はそのルールで勝つこと、試合を観戦することに価値があるという同質の観念を共有しているのです。

  • 非日常性

聖の領域は俗の領域(日常生活)とは全く隔絶された領域であるとされます。

大会の規模感や演出など日常生活との隔たりを際立たせる要素は祭祀の非日常性を強化していると考えます。

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非日常の中の非日常、壇上の舞台
  • 共通の行動様式

祭祀の場においては「共通の行動様式」が集合的沸騰状態を引き起こす重要な要素であるとされます。

人間は生まれつき、他の人々と体の動きをシンクロさせようとする傾向を持っています。他人の動きを観察するとき、私たちの脳は活発化し、集団の中に電気的な興奮状態が発生するのです。

これらの人間の持つ根本的な集団性が集合的沸騰状態を巻き起こす大きな要因の一つだと考えられているのです。

大会における諸人の「共通の行動様式」はゲームのプレイ、観戦、配信コンテンツの同時視聴、SNSでの呟きなどがあたると考えます。

特にオフ大会においては壇上の試合が参加者の目線を集め参加者、視聴者の意志を収束させる祭器として機能し、又、それらの動画配信を行いネット上で追体験させることで集合的沸騰現象の範囲をSNS上に広がり、ネット上の「祭り」に繋がるのだと考えられます。

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TOP4からの観戦文化

まとめ

以上の各要素の当てはめから見えてくるのは、オフ大会はその規模を拡大、大型化することで多くの核心的な要素が強化され、祭祀としての働きを増大させるということです。

大型化した大会はより大きな「集合的沸騰」をもたらすことでコミュニティの人口を増やし、お互いの結びつきを強化するのです。

特にスマブラ界隈は長い間公式の大会が開催されていなかった中で発展してきた歴史的背景があるため、コンテンツを自分で作る傾向の強い民族性を持っているといえます。つまり、拡大したコミュニティから新たなコンテンツが創出される好循環も期待できるのです。

 

スマブラSP界隈」はソフトの売上やシリーズの人気さからその発展を語られることもあります。

しかし、オフ大会という「祭祀」がコミュニティを成長させたと捉えるなら、長年の有志の努力によってオフ大会が継続開催されてきたことと、その規模が大型化されてきたことがスマブラSP界隈とその競技シーンが発展した大きな要因であると考えることができるのです。

 

空き家をゲーマー向けシェアハウスに改造中

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横浜市で空き家をゲーマー向けシェアハウスに改造してます。

こんな間取り。3LDKです
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最寄り駅は港南中央(徒歩10分)と上大岡(バス10分)

元は自分が祖父と一緒に暮らしていた家なんですが思い入れもあるし貸し出して今後の維持費などを確保したい。
人が住んでいない家は劣化も早いので・・

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2階和室。洋室化して壁にクロス貼る予定

築54年なので古いとこは古いですがリフォームが入ってる部屋もあります。
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トイレもウォシュレット付き。

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4人くらいはプライバシーを維持しつつ生活できるはず。
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せっかくなので個人部屋を確保+家電で家事を自動化+高速回線導入でゲーマー達が低コストかつプライベートの完備された共同生活を営める場を目指したい。人間集団生活した方が金も手間もかからないので。

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家賃は1人3万くらいの予定。まずは知り合いから住んでくれる人を募集すると思います。

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今はまだ耐震補強と内装のリフォーム中。
入居に興味ある人とかいたら声かけといてください。

プロフィール

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◇おおまか

スマブラSPプレイヤー(クッパ)。
複数のスマブラSPの大会のスタッフを兼任。

ゲーマーとその集団が作る文化に興味があります

Twitterhttps://twitter.com/esounanda

◇所属・やってる事・属性

ウメブラ
https://twitter.com/umbrhp
1〜2ヶ月に1回東京近郊で開催される768人規模の大会。
企画やらwebやら色々

一般社団法人令和トーナメント
http://reiwatournament.com
法人化したウメブラ。理事を担当

Weekly smash party 〜スマパ!〜
https://twitter.com/WSPsmapa
Red Bull Gaming Sphere Tokyoで行われる32人規模の週大会。

初心者対戦講習会「アマブラ」
https://twitter.com/smash_ama
VIP部屋に入っていないプレイヤー向けの初心者対戦講習会。主催

その他
『EVO Japan 2020』スマブラSPECIAL
幕張メッセで開催された3072人エントリーのトーナメント
トーナメント運営の責任者を担当

本職
不動産屋(賃貸管理)

個人事業
祖父と住んでいた築古3LDKの空き家をゲーマー向けのシェアハウスへ改造中

趣味
DIY
合気道
郷土史(横浜)
Vtuber
史跡、神社巡り
爬虫類・両生類観察
水性生物観察

初心者向けイベント「アマブラ」開催します

2019/5/19にアマブラというスマブラSPの初心者対戦講習会を開催します。

明確に初心者向けのコンセプトでのイベントになります。

イベント内容はこちら↓

  • 実力別対戦台

 戦績に応じて席替え、移動してもらい実力別にソートしていく対戦台

  • 全体講習

 講師:オムナオト
 

  • 個別講習

 講師陣はこちら(50音順)

あーす
アユハ
オムナオト
ひかり
9B
VGBC|Kaito
Hacha
seadog

  • 超初心者台

 ほぼ未経験の人も楽しめる台


大会内容は以上。

最近界隈の盛り上がりの割に初心者/新規勢がイベントに気軽に参加できる機会が少ないのをウメブラ参加者のアンケートなどから感じていた。
普段の大会ではトーナメント進行が主目標であるため、こういった人達への施策が不十分になりがち。

幸い募集は2時間で満員になったのでそれなりに需要はあったのだろうと思う。これから定期的に開催していきたい。

何かアユハさんがビジュアル面で張り切っているが何が起こるのだろうか。

「ウメブラJapanMajor2019」スタッフレポート

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スタッフ目線でつらつらと書いていきます。

 

準備段階

GWの2日開催ということで初の1000人越え、S Tierの大会を目指すことに。

S Tier大会の意義についてはアユハさんのブログを参照

スマブラSP:日本で今1000人大会が必要な理由 - 恋心は超グリーディ

 

募集開始日当日。当初は枠が埋まるか不安で募集開始時間にも冷や汗をかきながら張り付いていたが、22:00の募集開始と同時に参加者が爆発的に伸び、なんと20分で一般募集が埋まる事態に。

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とにかくスマブラSPの地力は凄まじい。

後で確認したが今回の初参加の人の割合は53% 。今回は大型大会なこともあるが、新規の人がこれだけ足を運んでくれている事実はこれからも忘れずにいたい。

 

この人数をコントロールするために今回もsmashggに色々な情報を載せて情報の共有を目指した。

どれぐらいの人が見てくれていたのか分からないが、今後も何か不明点がある場合にsmashggを参照する文化は定着させる必要がある

 

https://smash.gg/tournament/japanmajor2019-umebura-japanmajor2019-1/details

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参加者用名札は今回1100枚印刷。毎回クオリティの高いイラストを提供していただいている。

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規模的にそろそろ印刷の負担が半端ではないので業者に頼んだ方が良さそう。今回はプリンターの不具合も起きて印刷できないイラストも出てしまった・・

 

1日目

なんやかんやで当日に。スタッフは8:00に会場に集合し設営開始。

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最近設営手伝いのお願いのツイートをしているが十数人程度来てくれるようになり大助かりしている。

 

ちなみにあいばさん(SHIGあいば🍎ヨッシー着ぐるみの人 (@aibakn) | Twitter)作成、今回の図面がこちら

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↑電源の敷設作業。重要箇所なので設営スタッフが担当

 

Yogiboさんのクッションもトラックで到着

 

9:30には受付開始。列もだいぶ長蛇に

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持参枠1列(兼見学枠)、一般枠2列という構成だったが今後列を増やすなどの工夫は必要だと思われる

 

ようやっと開会。

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今回予選は2本先取の8人総当たり。

参加者1人が予選落ちするまでに最低7戦は行えるので普段より満足度は高かったはず

 

進行スタッフは128ブロック3500試合分の結果入力。

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手分けして地道に作業...

 

入力作業をしながら「ウメブラ オリジナルネックストラップ」も配布。

今回持ってきた分は品切れ、今後もお会いできた人には渡します。

 

3時頃に入力が一息ついてスタッフのseadogさんわをんさんてんぷらさんと昼飯。

PiO付近は飯屋が若松(鰻屋)しかないが、駅を挟んだ向こうに商店街があり開拓の余地を感じる。時間があれば攻めてみるのも良いかもしれない。

画像はパンダ乾杯楼のネギ担々麺

 

会場ではswitchを持参してテーブルモードで遊ぶ参加者が沢山見受けられた。

この風潮は参加者全体のフリー対戦の満足度が高くなるので非常にありがたい。

電源はあるのでどんどんやってくれ・・

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ちなみに足りない机の代わりに使っているのは簡易ステージ台。あいばさんの妙策

 

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スタッフ席からの景色。壇上のプレイヤー、実況、観客、運営スタッフが一度に映る特等席

 

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お馴染みになりつつある日清食品さん提供「日清のとんがらし麺」の配布。今回は酸辣湯麺も追加

 

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参加者の中にはお子さん連れの方も。

最近は保護者連れの方もかなり増えてきた。

 

夜はsmashggの予選結果を確認して1日目終了
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2日目

2日目は予選を落ちた参加者も楽しめるようにBクラストーナメントを開催。

自分主導で進行予定だったので個人的にはここからがウメブラ本番

先日のウメブラSP3では416人、今回は768人という更に大規模なBクラストーナメントの開催となった。この規模そろそろ何かおかしくない?

 

768人を48人×16Poolに分け、前半後半で進行。トーナメント表はsmashggのアマチュアトーナメント自動作成機能で作成。(運営にメールを送るとトーナメント内に実装してくれる)

 

今回手伝えるスタッフが4、5人のみだったので一部をPool内の参加者の手を借りて進行。

この人数をスタッフだけで進行するのは無理があるが、参加者間で進行するにしても呼び出しなどでリードする人が必要になる。

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今回2日目開催なのもあり無断キャンセルが非常に多く一斉の不戦敗処理を余儀なくされた。次回からは明記した上で15分程度で不戦敗にした方が良さそう

 

今回時間的な余裕が多かったため無事にTOP4前には終了。本戦TOP8の開始が早まっていたため、決勝を配信できなかったのは若干心残り・・

 

ちなみに決勝の様子はこちらから

 

ここでYogiboでガチ寝

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このクッション神すぎる

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本戦TOP4からはいつも通り、配信URLや対戦カードを公式から発信したり撮影したり。

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優勝者決定の瞬間はこちら

 

優勝者決定後は表彰式やら自分のイベント(アマブラ)宣伝やらで大会終了

 

最近TOP8からの観戦も盛り上がっていて嬉しい。SPに移行してからは色々なキャラが見られるようになったので観戦の魅力も増しているのかと思う。

 

ここからは撤収。

今回いつにも増して参加者の人達が手伝ってくれた。皆2日目開催で疲れているだろうに感謝しかない。

作業の誘導の方法はもっと洗練していきたい。

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そんなこんなで撤収も完了、良い機会だったのでまだ残っていた一部スタッフで写真撮影。

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皆いる時にまた撮りたいですね。

 

お疲れ様でした。

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振り返り

・1000人越えの参加者ということで参加者の誘導は今後も課題になっていきそう。最近はあいばさんが会場地図や案内板を作ってくれているので緩和はできているが、イベントごとにそれぞれ違う集合場所と時間を把握してもらう方法は常に考えていく必要がある。

 

・今後募集がsmashgg上で行われるなら個人のアカウントを作成してもらうことなる。各種情報をsmashggの個人ページや登録メールアドレスを通して共有できないだろうか。

 

・プロコンの不具合が何件かあった模様。割合的には毎回25%程度がプロコン使用者なので混線しているのだろうか?

 

・次のウメブラは会場が見つかっていないため未定。先日見つけた台東館は某氏にも勧められたが、氏によると会場の使用時間に制限があるらしい。

今度うめきさんがここ含めて見学に行ってくれるようだが他の候補も探してみようと思う